ものもらいはうつるのか

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ものもらいはうつるのか、という疑問は誰にでもあるものですが、結論から言うとうつりません。「うつる」という状況は、人から人へ感染するということを示していますが、ものもらいの原因はウイルスではなく雑菌ですので、うつることはありません。

ちなみに、雑菌とは誰の身体にも最初から普通に存在する菌のことです。ウイルスは自分の細胞を持たず、他の生物の細胞を利用して自己を複製する構造体であり、つまり人などの細胞がないと活動できないため、必然的に人から人へ感染します。

よって、家族の誰かがものもらいになったからといって、周りの人が用心する必要はありません。麦粒腫、霰粒腫ともに人に接触するのに、神経質にならなくても大丈夫です。もっとも、人から人にうつらなくても発症するということは、誰でもものもらいになる可能性があるわけで、清潔さを保つ必要があります。

ものもらいは人にうつりませんが、目の病気で感染するものもあります。「はやり目」と呼ばれる病気で、流行性角結膜炎、プール熱(咽頭結膜熱)、急性出血性結膜炎の3種類があり、これらはいずれも接触感染します。

目に炎症が広がるという症状は似ているので、目が痒かったり痛かったり腫れたりした時には、ものもらいかどうかを眼科で診断してもらう必要があります。はやり目は総じて非常に感染力が強く、直接の接触だけではなく、目を拭いたタオルなどからでもうつります。

流行性角結膜炎とプール熱は、アデノウイルスの感染によって起こる結膜炎です。急性出血性結膜炎は、エンテロウイルスが原因です。人の肌だけではなくものを通じても感染しますが、空気感染はしないので、タオルなどはよく消毒すれば大丈夫です。

誰かがはやり目になると、家族全員のみならず学校や会社でも感染が広がる場合がありますので、治るまで自宅療養が必要です。家族での感染を防ぐには、家族全員が手を石鹸で洗い、蛇口の取っ手は熱湯消毒します。患者はタオルではなく使い捨てのペーパータオル等を使用する等、注意してください。

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