ものもらいは温めると良い?

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ものもらいにかかったとき、温めることがありますが、これは明らかに間違いです。麦粒腫は細菌の感染症ですから、炎症が起きている部分を暖めるということは細菌の繁殖環境を整えてやっているようなものです。

ものもらいにかかったときは、患部を暖めるのではなく、濡れたタオルや冷却作用がある軟膏などで冷やすと楽になります。もちろん、それだけでは治りませんので、抗菌・滅菌作用のある目薬や抗生物質入りの薬などを服用し、身体を休めましょう。

ものもらいを温めて良いのは、炎症が進んで化膿しかけた時です。この段階に来たらもう細菌の繁殖はさほど気にしなくてもよく、あとは膿を排出するだけです。温めてしこりを軟らかくして、破れやすくします。

普通、ものもらいは自然治癒すると同時に皮膚が破けて膿が排出されますが、重症になってしまうと炎症が止まらず、リンパ腺にまで広がることがあります。出来ればそうなる前に抗生物質などの投与で炎症を止める必要があります。

このとき、炎症が瞼の裏側に広がっていると、なかなか抗生物質入りの軟膏を塗れないことがあります。また、その状態でしこりを潰して膿を出すと、瞼の内側にひきつれが残ったり、膿が結膜などについて結膜炎の原因になったりするので、ものもらいがひどくなったら眼科で処置してもらいましょう。

尚、しこりがなかなか取れない場合は手術で切除することもあります。その場合も、皮膚を軟らかくするために塗れたタオルで患部を温めることがあります。

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