ものもらいの治療

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ものもらいの治療は、薬剤の点眼や内服、手術、ステロイドの注射など色々ありますが、医学的に言えば特に治療しないで放置する、というのもひとつの方法です。

実のところ、ものもらいに対して特に何もせずにほっておく、という治療法は昔から存在しています。「放置」はものもらいに限らず、医学の教科書にもきちんと載っている立派な治療のひとつです。ひょっとしたら、一番多く実施されている治療かもしれません。

人間には自然治癒力というものがあるのはみなさんご存知と思いますが、実は医学的な治療の大半はこの自然治癒力に頼ったり、あるいは自然治癒の邪魔になる条件を排除したりといったものです。治療それ自体が劇的な効果を発揮することもありますが、それよりも人間本来の元の状態に戻ろうとする機能を使った方が確実なのです。

ものもらいについても、例えば霰粒腫の患者については、おそらく昭和の初期ぐらいまでは患者全員が放置、つまり特段の医学的な治療を行わなかったと思われます。それでも、ものもらいが一生治らないとかものもらいで死んだという患者はほぼ皆無だったわけで、つまりは放置で治癒したということです。

点眼では、霰粒腫に抗生物質を処方します。化膿していた場合は直接抗生物質で菌を殺し、まだ化膿に至ってない場合は予防の意味があります。抗生物質を内服するのは、感染が合併した化膿性霰粒腫と思われる場合です。また抗炎症剤の点眼や内服は、文字通り炎症の治癒と予防のために処方します。

薬剤では治癒しない場合は、手術となります。これは単純に瞼を切って中身を出すというものですが、言うのは簡単ですが実際にはかなり難しい手術です。瞼に麻酔をかけることによって腫れあがり、治療場所がどこなのかよくわからなくなったりするため、医者にとっては難易度が高い治療です。

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